コンセプト

コンセプト

デザイン

デザイン

動物病院予約アプリ

概要

iCatは、猫専門の動物病院向けに構想・設計した予約アプリのコンセプトデザインです。

「飼い主様の待ち時間を減らし、より快適に通院できる体験を提供すること」を目的に、自主制作プロジェクトとして取り組みました。


このアプリのアイデアは、私の個人的な経験から来ています。新型コロナウイルスの影響で、飼い主さんが病院の外で待たなければならない状況がありました。しかし、当時のペット病院には適切な予約システムがなかったり、既存の予約システムでは時間管理が不十分だったりすることが課題でした。

その課題をデザインで解決したいと考え、ペット病院に特化した予約アプリのユーザー体験をゼロから設計しました。


このアプリは2021年に初めて設計し、2025年にリニューアルを行いました。

アプリの目標

iCatのデザインは、ユーザー(飼い主様とペット)と医療機関双方に、より良い体験と効率化をもたらすことを目指しました。

ユーザー体験の改善と利便性の向上

誰でも直感的に操作できるUI設計により、煩雑な操作による離脱を防ぎ、スムーズな利用体験を提供します。

アプリの操作性・機能性向上

特に、猫ちゃんストレスを感じやすいので、ストレスにならないためにも、病院にいる時間をできるだけ短くすることが重要です。

ペットへの配慮

ユーザーの待ち時間を削減し、院内の混雑や感染リスクを軽減。予約状況はリアルタイムで確認可能。

待ち時間の短縮

ユーザーは自身の都合の良い時に、24時間いつでも予約ができるようになります。

24時間いつでも予約可能

医療機関の業務効率化と負荷軽減

ピーク時間帯の偏りを減らし、受付や診療がスムーズになります。

待合室の混雑軽減

人が密集しないように導線を工夫し、安全に配慮した設計です。

院内感染リスクの低減

デザインプロセス

デザインプロセス

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事前調査

まず、ユーザーの潜在的なニーズを深く理解するため、共感マップの作成から着手しました。

待ち時間をできるだけ短縮したい

いつでも好きなタイミングで予約したい

キャンセルがしづらく、電話しないといけないのが不便

コロナの影響で待合室に長くいたくない

予約ページ以外の情報が少ないと感じる

人との接触をなるべく避けたい

待ち時間をできるだけ短縮したい

時間が合えば予約なしで病院に行ってしまう

ペットは病院が苦手なので、なるべく早く済ませたい

病院の評判がよく、先生も優秀

猫専門で安心できる

待ち時間が長いという声が多い

ペット病院の予約システムが使いにくい

周囲の友人は便利な予約アプリを使っている

予約時間帯が可視化されていると安心できる

ペットのカルテや検査結果が見られるとありがたい

思考

聞く

見る

話す&やる

そして、共感マップを用いて、いくつかの痛点を整理しました。

待ち時間が長く、予測できない

来院してからの待機時間が不明瞭で、飼い主もペットもストレスを感じやすい。

キャンセル手続きが煩雑

予約変更やキャンセルには病院への電話連絡が必要で、柔軟な対応が難しい。

予約機能が不十分 or 使いにくい

既存の予約システムでは時間管理が不十分、使い勝手が悪いという声がある。

感染症対策として人との接触を避けたい

コロナ以降、待合室での長時間滞在を避けたいというニーズが高まっている。

ペットが病院を苦手にしている

長時間の待ち時間や環境の変化で、ペットに大きなストレスがかかる。

診療や予約に関する情報が見えづらい

予約時間帯の可視化やカルテの確認機能がない/不足していることで、不安を感じる。

次に、現状のペット病院における予約の種類を把握するため、既存の予約サービスを分析しました。

電話予約

メリット

デメリット

・便利で直接やり取りができる。

・細かい要望を伝える場合、電話の方がスムーズ。

・空いてる時間が一目でわかる。

・飼い主自身が都合に合わせて予約 できる。

・24時間いつでも予約可能。

・お知らせ方法が選べる。

・自分の診療順が近づいた際に通知される。

・電話が苦手な人には不便。

・希望の時間帯をすぐに予約できないことがある。

・忙しい時間帯に電話対応をするのは、病院側にとって負担になる。

・電話予約より手間がかかる印象がある。

・予約した時間帯に診療が始まらないこともある。

・待合室での待ち時間が短くならない場合がある。

・待ち時間がわからないため、イライラすることがある

・当日しか受付できない。

・時間帯の指定ができない。

・時間を有効活用しにくい。

ネット予約

順番受付予約

分析の結果、患者さんにとって「時間」が最も重要であることに気づきました。予約の主な目的は、来院タイミングの分散と、患者さんの待ち時間短縮にあると判断したのです。

そのため、iCatではこの「時間」の課題にフォーカスし、解決を図るべきだと考えました。

最後に、このアプリでどのような課題を解決できるのか、またアプリの基本構造と仕組みを整理するため、マインドマップを用いてそれらをリストアップしました。

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ワークフロー

このアプリの最も重要な機能は予約です。そのため、予約に関する詳細なフローを整理しました。

APP予約

初診

基本情報

前回と同じ

時間帯を指定

予約済後、待ち人数や待ち時間

診療中

本日結果をもらう

入院

相談

手術

後日結果をもらう

リアルタイムで表示

前回と違う

病状記入

病状記入

再診

検査結果を待ち

しかし、このワークフローを作成する際に、以下の問題点を発見しました。


ペットの診療時間が延長された場合、次のユーザーへどのように通知すべきか?

ユーザーごとの診療時間をどのように正確に把握するか?

どのようにして、予約管理をより合理的かつ柔軟に運用できるか?


それでは、これらの問題をどのように解決すべきか、私は自問しました。

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まとめ

このアプリは、コロナ禍での感染リスクを最小限に抑えつつ、ユーザーの時間と利便性を重視して設計されました。待ち時間の短縮や混雑回避に加え、ペットへのストレス軽減にも配慮しています。また、24時間予約や直感的な操作設計により、誰でも使いやすく、煩雑な手続きによる離脱を防ぎます。さらに、デジタルカルテの活用促進にもつながる設計となっています。

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ワイヤーフレーム

アプリの詳細

05

ホーム

ログイン/登録

詳細情報を入力

予約1.0 初診/再診

予約1.1 ログイン/登録

複数のペット情報を登録できる。

予約1.3 メニュー選択

予約1.4 メニュー選択

予約1.5 エラーメッセージ

予約1.6 日付選択

予約1.7 時間帯選択

予約1.8 内容確認

予約1.9 内容確認

個別/複数のペット

を選択できる。

診療内容によっては

複数のペットを選択

できず、その場合、次のようなエラーメッセージが表示される。

チェックイン1.0 チェックイン

チェックイン1.1 ダブルチェック

チェックイン1.2 リアルタイム

キャンセルができない機能のため、

ダブルチェックが必要です。

チェックイン後、リアルタイムで

待ち人数と時間を確認できる。

チェックイン1.3 予約なし

予約なしの場合に表示される

チェックイン画面です。

マイページ1.0 マイページ

マイページ2.0

未ログイン/登録でのマイページ

マイページ1.1 会員情報の確認/変更

マイページ1.2 ペット情報の確認/変更

マイページ1.3 現在の予約/キャンセル

マイページ1.4 ダブルチェック

マイページ1.5 過去の予約/診療履歴

マイページ1.6

過去の予約/診療履歴(検査結果)

マイページ1.7

過去の予約/診療履歴(診療明細書)

マイページ1.8 パスワードの変更

マイページ1.9 通知設定

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