見える化エンジンの大規模リニューアル

見える化エンジンの

大規模リニューアル

見える化

エンジンの

大規模

リニューアル

システムのイメージを強化し、ユーザー体験と操作性を向上させる

システムのイメージを強化し、

ユーザー体験と操作性を向上させる

システムのイメージを強化し、

ユーザー体験と操作性を向上させる

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会社 株式会社プラスアルファ・コンサルティング

  2022-2023

役割 エンドツーエンドのプロダクトデザイン、大規模リニューアルの実行、UI設計

役割  エンドツーエンドのプロダクトデザイン、 大規模リニューアルの実行

概要

見える化エンジンは、顧客や市場の声を分析し、潜在的なニーズや課題を「見える化」することで、企業の改善施策やマーケティング戦略の立案を支援するツールです。

本プロジェクトでは、私は、システム全体のUI/UXデザインを単独で全面的にリニューアルし、デザインシステムを構築しました。

旧画面における操作上の課題を分析・整理したうえで改善方針を策定し、情報設計や操作フローを再構築し、ユーザーの操作効率と全体的な体験向上を実現しました。

・ユーザーが目的の操作に素早く到達できず、学習コストが高かった。

・視認性や情報整理不足により、特に新規ユーザーにとって利用ハードルが高かった。

課題

・ユーザーリサーチを分析し、操作フローと情報設計を全面的に再構築。

・デザインシステムを整備し、直感的に操作できるUI/UXを実現。

解決策

操作ステップを短縮

成果

30%

30%

新規ユーザーがプロジェクト作成に到達

3分

3分

コンテクスト

既存の画面は動線が不明瞭で、ユーザーが目的の操作にたどり着きにくいという課題がありました。



特に新規ユーザーは迷いやすく、操作効率や満足度の低下につながっていました。



そのため、単なるUIの刷新では不十分と判断し、操作フローと情報設計を根本から再構築する必要があると考えました。

目標

必要な情報に素早くアクセスでき、不要なクリックを削減

直感的なインターフェース

ユーザーの迷いやサポート依存を減らし、効率を改善

業務効率の向上

従来の操作ロジックを尊重しつつ改善

既存ユーザーの適応コスト削減

一貫したデザイン言語やビジュアルスタイルを通じて、ブランドの認識度を向上させる。

ブランドイメージの強化

ME

リニューアル前に見つけた課題

リニューアルの方向性を定めるために、私は、営業の報告資料やコンサルチームから、以下のような問題を発見しました。

事業部や営業部からの報告

事業部や営業部からの報告

事業部や営業部からの報告

・「新規導入時にクライアントが操作でつまずくことが多い」と聞いた。

デモやトライアルの段階で「UIが分かりにくい」という声が上がっていた。

・「新規導入時にクライアントが操作でつまずくことが多い」との指摘。

デモやトライアルの段階で「UIが分かりにくい」という声が上がっていた。

・「新規導入時にクライアントが操作でつまずくことが多い」と聞いた。

デモやトライアルの段階で「UIが分かりにくい」という声が上がっていた。

コンサルチームからの共有

・顧客企業への導入支援の中で、「初期操作の説明に時間がかかる」という報告。

・実習やトレーニングが必要で、ユーザーが自走できていない。

コンサルチームからの共有

・顧客企業への導入支援の中で、「初期操作の説明に時間がかかる」という報告。

・実習やトレーニングが必要で、ユーザーが自走できていない。

・顧客企業への導入支援の中で、「初期操作の説明に時間がかかる」という報告。

・実習やトレーニングが必要で、ユーザーが自走できていない。

また、他社製品ではより直感的で使いやすいデザインが増えており、自社プロダクトの操作性と競争力の低下が課題として見えてきました。

そこで私は、ユーザーのニーズを正しく把握するため、次のようなアプローチで課題の理解を進めました。

※今回は、主に見える化エンジンのメイン画面に関する改造プロセスについて説明します。

アプローチ

アプローチ

01

01

フェーズ 1

ターゲットユーザー像

💡課題

誰のためにデザインしたのですか?

既存ユーザー従来の操作フローに慣れており、既存の体験を損なわずに使い続けたいユーザー

新規ユーザー初めて利用する際も直感的に操作でき、迷わず目的に到達したいユーザー

幅広い年齢層(20~60代)文字サイズや色使いなど、視認性・可読性に配慮が必要なユーザー

既存ユーザーの慣れを尊重しつつ、新規ユーザーにとっても直感的でわかりやすいデザインを目指しました。

フェーズ 2

社内簡易ヒアリング

💡課題

ユーザーが最も困っている点はどこですか?どの画面・操作で不満や混乱が起きていますか?

目標

コンサルチームの声から現状の課題感を把握し、刷新の必要性と方向性を明確にする。

アクション

・コンサルチームへのヒアリングで「混乱の起きやすい画面」「サポート依存の多い操作」を調査する。
・情報を整理し、次フェーズ(操作検証・ジャーニーマップ)の方針を設定する。

60%

30%

10%

マニュアルを見れば使える

実習を受けないとスムーズに使えない

直感的に操作できる

結果

  1. 「マニュアル必須、実習を受けないとスムーズに使えない」という声が多く、操作の難しさが明らかになりました。

  1. 一方で具体的な操作課題までは挙がらなかったため、次のステップとして自らユーザー視点での操作検証を行う必要性を認識しました。

フェーズ 3

マニュアル+操作トレーニング観察

💡課題

ユーザーはどこで迷いやストレスを感じていますか?目的操作(プロジェクト作成)に到達できない要因は何ですか?

目標

新規ユーザー視点で操作をシミュレーションし、体験上の問題点を具体的に特定すること。

アクション

・自ら新規ユーザーになったつもりでマニュアルに沿って操作を実施。

・主要タスクにかかるクリック数や到達時間を記録し、ユーザージャーニーマップ作成の材料とする。

・コンサルチームと操作トレーニングを行い、運用フローを把握。

実施内容

・最初は自分で画面を探索したが、10分経っても正しい入口が見つからず操作の難しさを感じた。

・その後マニュアルを確認し、ようやく目的操作(新規作成)に到達した。

・さらに理解を深めるため、コンサルチームと操作トレーニングを行い、システムの操作ロジックをより深く理解した。

※マニュアルに沿って進め、第5ステップで目的操作『新規作成』に到達しました。

※マニュアルに沿って進め、第5ステップで目的操作『新規作成』に到達しました。

※マニュアルに沿って進め、第5ステップで目的操作『新規作成』に到達しました。

結果

  1. 新規ユーザーが直面する「入口が見つからない」という大きな課題を確認しました。

  1. システム操作の複雑さを把握し、ユーザージャーニーマップ作成に必要な基礎理解を獲得しました。

フェーズ 4

ジャーニーマップ作成

💡課題

ユーザーの体験上、最もストレスが集中しているのはどの段階ですか?どの課題を優先的に改善すべきですか?

目標

・調査結果を整理し、ユーザー体験全体の流れを可視化すること。

・課題の集中ポイントを特定し、改善の優先度を明確にすること。

アクション

・ヒアリングと操作トレーニングで得た情報を統合。

・ユーザーの行動・感情・課題をマッピング。

・問題点を「動線の不明瞭さ」「細かな操作性の不足」「視認性の低さ」に集約。

フェーズ

状況

課題

思考/

感情曲線

新しいプロジェクトの

追加方法を知りたかった

追加したプロジェクトが

表示された

全てのプロジェクトが

直感的に見えた

スムーズに次の画面へ

遷移できた

メイン画面を開く

無事にプロジェクトを

追加

複数のプロジェクトを

追加

見える化メニューを

開く

ボタンが多すぎて、プロジェクトを追加する方法が全然わからない。

文字が小さく、カラーも薄いため、読みづらい。

操作の流れや動線が不明確。

新しく追加したプロジェクトがはっきり見える。

編集や削除などの操作が分かりやすい。

プロジェクトの情報が明確に把握できる。

簡単にプロジェクトの位置を移動できない。

該当のプロジェクトを検索できない。

単にプロジェクトを見るだけでは、それをクリックして開けるという認識がない。

ヒントやホバー表示が必要。

各操作ボタンが

シンプルで直感的

周りの同僚に聞いてみた

マニュアルを閲覧

素早くプロジェクトの

ソートを変更したかった

プロジェクトが多い時に、

該当の項目を検索できなかった

考えずにそのまま画面

を開いた

仕方なく適当にボタンを

クリックしてみた

プロジェクトに関する

情報がわかりやすかった

プロジェクトの順番を

変更するのが難しかった

どのボタンをクリックすれば

いいのか全くわからなかった

結果

  1. 動線の不明瞭さボタンが多く、階層の動線がわかりにくて、ユーザーが目的操作に素早く到達できません。

  1. 操作性の不足既存プロジェクトにおける細かな操作への配慮が足りません。

  1. 視認性の低さ全体的に文字や要素が見づらく、可読性・使いやすさに影響します。

これらの改善方向性と解決策を明確にした上で、新しい画面を設計しました。

最終デザイン

新しいデザインを通じて、旧画面の課題やユーザーの潜在的なニーズを解決し、直感的で操作しやすいデザインによって優れたユーザー体験を提供するため、私は大きく2つの課題に取り組みました。

まず、課題を整理した上で、最も重要な改修ポイントとして、機能ごとに画面レイアウトを再構成し、「プロジェクト作成」「プロジェクト一覧」「各種情報」という3つのブロックに分けました。

02

Before

不要な機能を削除

特に使用頻度が低く、余計な操作を増やす原因となっていたメニューの折りたたむ機能を廃止する。

ホーム画面のメニュー階層が不明瞭

・1階層目・2階層目・3階層目のボタンの導線がわかりにくて、直感的に操作しづらいです。

・コア機能のボタン、操作ボタン、設定ボタンなどが配置が不明確で、機能グループごとのまとまりがない。

左側のフォルダツリーの操作性問題

操作ボタンの配置や役割が不明瞭で、目的の機能を素早く見つけにくいです。

視認性の低さ

全体的に文字やボタンが過小、可読性や操作性に影響を与えている。

After

ロゴカラーをプライマリーコンポーネントカラーとして使用する。

機能により、「プロジェクトを作成」「プロジェクト一覧」「各種情報」に明確に分ける。

ユーザー情報とナビゲーションを統一して整理する。

それから、旧画面の上部に配置されていた最も大きなボタンのレイアウトおよびUIの刷新について、2つのデザイン案を作成しました。

しかし、縦メニューの隣にプロジェクトを管理するフォルダツリーが存在していたため、レスポンシブ対応や実装コストの観点から課題がありました。



これらの点を考慮した結果、最終的にB案を採用しました。

解決策

親メニューを追加

「プロジェクト一覧へ戻る」ボタンを配置

B案(採用済み)

メリット

・新規ユーザー・既存ユーザーの双方にとって、新しい画面への適応コストが低い。

・旧画面と同様の構造を維持しているため、操作の一貫性が保たれ、学習負担が少ない。

・既存ユーザーの操作習慣を尊重しつつ、自然にリニューアルへ移行できる。

デメリット

・A案と同様に、上部スペースが限られており、メニュー数が増加した際に表示方法の工夫が必要。

・「プロジェクト一覧へ戻る」ボタンを配置しないと、他画面からメイン画面に遷移できない課題が残る。

メリット

・一般的なUI構造に合わせることで、ユーザーが直感的に操作しやすくなる。

・画面遷移時の操作性が高く、全体的に分かりやすいナビゲーションを実現。

・既存のプラットフォーム構造に近いため、新規ユーザーでも馴染みやすい。

デメリット

・メニュー数が多い場合、デフォルト状態で非表示にできないため、項目確認の際にスクロール操作が必要。

・縦メニューの隣にプロジェクト管理用のフォルダツリーが存在するため、レスポンシブ対応や実装コストの面で課題がある。

A案

03

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03

UIUX刷新の詳細

「プロジェクトを作成」はデータ取得と分析ができる機能をまとめる。

「プロジェクト一覧」は作成済みファイルをこちらで並んで整理できる。

「各種情報」はプロジェクト自体と関係ない情報や設定などをまとめる。

検索ボックスを追加し、プロジェクト数が多い場合でも検索できるようにする。

プロジェクトをドラッグ&ドロップできる。

テーブルの下にページャーを追加する。

「フォルダ名で検索」を追加し、フォルダ数が多い場合でも検索できるようにする。

操作ボタンを上部にて移動して整理する。

「フォルダツリー」を折りたためようにする。

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ユーザーへの影響

04

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1.操作効率の改善

・新規ユーザーでも 3分以内にプロジェクト作成に到達可能。

・社内検証により、目的情報に到達するまでの操作ステップを約30%削減。

2.ユーザー体験の向上

・操作の迷いやサポート依存を減らし、業務効率の向上に貢献。

・「シンプルでわかりやすくなった」「直感的に使える」といったポジティブな評価を既存ユーザーから獲得。

シンプルでわかりやすくなりました。

UI・デザインがリニューアルされていて、驚きました。

デザインもシンプルでかわいらしい雰囲気になり素敵ですね。

UI・デザインがリニューアルされていて、驚きました。

デザインもシンプルでかわいらしい雰囲気になり素敵ですね。

3.ブランド・一貫性の強化

・デザインシステムを導入し、他サービスと統一感のあるUIを実現。

・ロゴカラーやアクセシビリティに配慮したデザインにより、ブランドイメージと認知度の向上を実現。

05

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他の刷新された画面

見える化メニュー該当画面

ダイアログボックス仕様

プロジェクト設定該当画面

コメント閲覧該当画面

06

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振り返り

私は、1年半にわたり単独で200枚以上の画面を再設計し、デザインシステムの初版を構築しました。実装フェーズにおいてはエンジニアと密に連携し、複雑な画面構造やフローに対応するため、詳細な設計ドキュメントを多数作成し、これにより不要な手戻りを防ぎ、効率的な開発進行に貢献しました。

担当範囲と取り組み

※一部をサンプルとして提示する

大規模な刷新をやり遂げたことで、デザイナーとして大きく成長し、今後の仕事に活きる強固な基盤を築くことができました。1年半を通して全てを独力で進めるのは大きな挑戦でしたが、この挑戦をやり遂げられたことをとても嬉しく感じています。

成果と学び

@SHU GYOSEN Portfolio2025

xqianzhou88@gmail.com